シチリアの黒葡萄の王様「ネロ・ダヴォラ」、古代品種の１つ「フラッパート」。シチリアの二大ブドウで生まれるのがこのフロラムンディです。アール・ヌーヴォーの花模様のような宙を舞う花々はフラッパートの「洗練」を、シチリア人形劇の女性はネロ・ダヴォラの「伝統」を。２つの魂の対話を描いたラベルが印象的です。

シチリアワインと聞いてどんな味わいを想像しますか。
温暖な気候のもとしっかりと熟した黒葡萄による濃厚な赤ワインでしょうか。
新たな一面を見せてくれるヴィットーリア地区のワインをぜひ飲んでください。

シチリア初のDOCG「チェラスオーロ・ディ・ヴィットーリア」、
名乗れる条件は産地のほか、ブドウ品種「ネロ・ダヴォラ※50％以上」と「フラッパート」を使用すること。
シチリアはひとつの島ではありますが場所によって土壌、気候条件が異なります。 典型的な地中海気候で温暖、夏でも爽やかな暑さとなる南東部ヴィットーリア地区のブドウでつくるワインは
香り高くフローラルでタンニンがやわらかくなる傾向があります。
その傾向をいかし、今の時代にぴったりな軽やかで洗練された赤ワインをドンナフガータは作ります。

紫にも輝くルビーレッド色。
苺やプラム、赤い果実をはっきりと感じる強烈な果実の香り。
ラベンダーやフリージアの香りも。
ネロ・ダヴォラ由来のバルサミコの香りや黒胡椒のスパイシーさも繊細に混ざり、非常に深い。
味わいはフレッシュで果実味があり、まろやか。上質で柔らかいタンニンで心地よくノドを降りていきます。
フレッシュな果実味を引き立たせるため、少し冷やしても美味しくお召し上がりいただけます。


（ドンナフガータはシチリアに畑を複数所有しており、ヴィットーリアは島の南東部にあります）

■畑情報
海抜120〜150ｍの丘陵地帯。土壌は石灰質をベースに砂や泥が混じる。
ブドウの栽培は一般的なVSP（垣根方式）。
１本の樹に対して6〜10個のつぼみを残し、1haあたり7〜8トンの収穫を行います。
夏は熱上昇風の影響で昼夜の大きな温度差が生じ、果実に凝縮感をもたらします。
丘の上から海に抜ける風の方向に沿ってブドウ畑は配置されています。

■醸造方法
芳香とポリフェノールが増したフラッパートとネロ・ダヴォラは9月後半に収穫。
果皮とともに10日間マセラシオン（醸し）。マロラクティック発酵後
ステンレスタンクで約7ヶ月の熟成、瓶内で6ヶ月以上熟成させて仕上げます。
●アルコール度数13％


（左）丘の上から吹く風が心地よくブドウ畑を抜ける　（右）果実は新鮮さが命、収穫後すぐに加工されます

飲み頃温度は16℃前後。
香りを楽しむため中型のグラスがおすすめです。少し冷やしても◎

グリルした肉料理、焼肉。マグロの刺身。焼き魚との相性は抜群です。
お肉を詰めたラビオリもおすすめ。

・世界的なワイン評論家ジェームス・サックリング氏によるワイン評価サイトJAMES SUCKLING.COMで92点を獲得
・世界最大級のワインコンペティションDecanter World Wine Awards（デキャンター・ワールド・ワイン・アワード）にて銀賞受賞
・グルメ雑誌Falstaff（ファルスタッフ）で91点の評価を獲得

■ドンナフガータ(DONNAFUGATA）
1983年設立 イタリア シチリア島のワイナリー。170年以上にわたり高級ワインを手掛けてきたファミリーの４代目ジャコモ・ラッロとシチリア島のブドウ栽培のパイオニアである妻ガブリエラによって設立され、現在は彼らの娘ジョゼと息子アントニオが中心となり、洗練された高品質なワインをリリースしています。
シチリア独特のテロワール、歴史や文化が落とし込まれたワインは画家ステファノ・ヴィターレが描いた美しいラベルをまとってリリース。ほかにはない存在感でイタリアのみならず世界中から愛されています。
ドンナフガータ公式ホームページ（イタリア語・英語ほか）


（左からジョゼ、ガブリエラ、アントニオ）